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伴走支援という言葉に思う

昨日金曜日は、栃木県宇都宮市へ。
商工会連合会さんの伴走支援研修。
県内から選抜された7名が、実際に事業者訪問を重ねて経営の改善をしてしていく事業です。5回目となり経営計画はしっかりと作れて課題も見つかり、具体的な提案に入ってます。
認定や承認を目指すものでなくいかに事業者さんの懐に入れるかもテーマにしてます。2月には支援事例として発表会もします。楽しみです。

終了後は益子町商工会へ。
こちらも単位商工会での伴走をテーマとした事業の5回目。全職員が自分のスタイルを作りながら、対話の手法を学び、事業者さんとの関係を築いていく事業。
時には私も同行して事業者さんと接して対話スタイルを見せたり、話題と間の作り方、問題の発見方法、気を悪くさせずにそれを気づかせて改善する方法などをフォローしました。
これまで記帳だけで経営の話をしなことがない職員さんが大きな成長をしました。ベテランの職員さんも商工会加入直後からの方で、最初はアドバイスに否定的だった方も売上効果が出てきたり、事業者さん自身でかなりのレベル経営計画を作成させる導きができたりと成果が見えました。
商工会和室でお茶菓子をつまんでの和やかな報告会。職員全員で報告しあい、認め合い意見をするというありそうでない素晴らしい場にいさせていただき感無量でした。こんなチーム素敵だな。こんな商工会に私もいたかった。こういうふうに私もすればよかったと思いました。
報告で出た語録です。

経理だけでなく経営全般の相談者になってきた。
何かやろうと思ったら相談しようかに変わった。
接触が多くなるとニコニコ顔が多くなった。

構想力 対話力、段取り力、話を聞きながら実態を把握する能力、対話力が上がった気がする。
人を勇気付ける人になりたい。

やらなきゃいけないという気持ちが芽生えた。

最初にお互いに会話がぎこちなかった。自分の過去の〇〇業界の話をしたら共通の知人がいて距離が縮まった。

月の売上を恐る恐る聞けた。
借り入れなど財務状況聞けた。

経営計画を作る提案ができるようになった。
対話の強弱と臨機応変さが身についた。
経営の計画の自立記載支援の提案スタイルができた。
事業者の頭の中の整理をするきっかけができた。
事業者さんとの関係を築けたことが大きい
商工会の信用度の高まった。
もう持続化は怖くない。
記載する文章力、ヒアリングの聞く力が身についた。
最初否定的だったが、提案を受け入れるようになった。
売上と顧客が増えた。

県連さんと単位商工会の両方でいわゆる伴走と名のつく実践型研修に携わらせていただいて思うことは、伴走なんてことはを使わなくても商工団体は当たり前に何十年も行っていること。経営指導に携わり経験を重ねてみな対話や度胸を身につけていること。
ただし時代はそれをスピード化するよう望んでいること。場をつくるべきであること。経営指導員だけが経営支援するのではないこと。そして令和時代は、定義しないとできない人種に変化しているため対応が必要なことです。

商工団体に限らず専門家ももちろん当てはまります。ハラスメントという概念が当たり前になってきた今、対象者と信頼を築く柔らかい人当たりが必要。ただし媚びることではない。
当たり前のことを当たり前にすること。たんなる事務仕事屋でなく商工団体職員として使命感をもって経営支援する。人材を育成していくことが必要。

それと伴走支援とは、無理に形にはめて問題や課題は何かと粗探しするように見つけるのでなく自然に関係を作りながらそういうことを指摘することが必要。相手が求めていないこともある。受け入れ体制ができていないこともある。
売上は今のままであまり頑張らなくてもいいかと思う生業事業者さんが今はかなり多い。
そういう方のやる気スイッチや困ったサインがいつきてもいいように継続して巡回して接点を持つことがとてもとても大事。そこで事業や技術を少しづつ聞いておくことがポイント。

ポジションと経験が人材を育てる。経験、勘、度胸のために、知恵、書く、見せる、話す、表現力、人間力、意志を作っていくために組織は尽力していく。

そういうお手伝いができて少しでもお役にたててよかった。
ありがとうございました。